久しぶりに訪れた…大阪!!
仕事の合間に、どうしても行ってみかったお店に訪問しました 笑
日本で“チャイ”を語る上では欠かせないお店、大阪・中津にある「カンテ・グランデ」。隠れ家空間で本格的なチャイとカレーが頂けます。
人気バンド「ウルフルズ」のメンバーもバイトしていた有名店です。濃い~~~魅力を余すところなくお伝えします!
《場所》地下鉄御堂筋線・中津駅から歩いて5分
“隠れ家”と呼ぶ理由の1つが、お店の場所です。大都会・梅田ではなくそこから1駅北にある「中津」にあるというのがまた良い!
大阪市営地下鉄 御堂筋線・中津駅(もしくは阪急中津駅)から5分ほど歩くと、コンビニ・神社・マンションがある交差点に差し掛かります。
このマンションの地下にお店があるのですが…入口わかります?
ここ!!植物いっぱいのエントランスがお出迎えです(*´ω`*)
《店内》エスニックの雰囲気が心地よい空間
緑が生い茂る階段を降りていく…このワクワク感!!まるで秘密の隠れ家に行くような気分です。
独特のオブジェも、いい味出してます。
大きな扉を開けると、フワ〜っとスパイスの混ざり合った様な香りが!エスニック感全開です!!
天井が高くて開放感があり、カラフルな椅子、天然木の床、象の置物、不思議な絵、エスニックムード満点の色とデザインが共存する面白い空間。
小物やアクセサリーなど、雑貨の販売もしています。
お好きな席へどうぞ、と言われて私は迷わず窓際の席へ!降り注ぐ木漏れ日が心地よくて森林浴をしてるかのよう(*'▽')
《料理》本格カレーとチャイ&スイーツも!
思いかけず驚いたのが、紅茶メニューが豊富なこと!チャイ以外にも、スリランカ・インド・中国産とフレーバーティーが合わせて10種類ほど。一般的な喫茶店だと「紅茶」とだけ書いてあることが多いですが、さすがカンテ・グランデ!
うーん、飲みたいものがたくさんありますが、今回はカレー・チャイ・チャパティを注文しました(`・ω・´)/
深~い味わい!本格スパイスカレー
スパイスを使ったオリジナルカレーは6種類。
- バターチキンカレー
- レンズ豆カレー
- エビカレー
- パクチーチキンカレー
- ビーフカレー
- ドライカレー
単品の他、2種プレートやタンドリーチキン付き、チャパティかターメリックライスを選べるプレートなど選択肢が豊富です。
ライス大盛り(+150円)、カレールー追加(+400円)、チャパティ単品(400円)も注文可能!ドリンクセットは平日ランチだと+120円とめっちゃお得です。もちろんチャイも選べます。
私はバターチキンに次ぐ人気という「エビカレー(1100円)」をチョイス。もちろん、ホットチャイつきで!
エビカレーとチャイ、注文して3分くらいできました!このスピード感も嬉しい!そしていい~香り。 ※ドリンクは食後でもOK!
フライドオニオンがかかったターメリックライスに、クリーミーなオレンジ色のエビカレー!小さな器にはピクルスも。
カレーは甘さが口の中に広がりココナッツミルクでまろやかな味。その後、唐辛子やスパイス特有のピリッとした刺激が少しきます。ただ、全体がマイルドなので辛いもの苦手な方にもいい塩梅です。エビもプリンプリンのツヤツヤ。あーおいしい!
本場インドの“チャイ”が楽しめる!
そして、カレーからの~~チャイ!!
チャイは全部で7種類あります。
- チャイ(スパイス無しの定番)
- マサラチャイ(オリジナルMixスパイス)
- カトマンズチャイ(ネパールのレシピをアレンジ)
- ジンジャーチャイ
- カルダモンチャイ
- アニスチャイ
- チャイフロート(自家製チャイアイスをトッピング)
いずれも単品で注文ができますが、ランチのドリンクセットで選べるチャイは定番のものだけになります。
インド・アッサム系の「フラワリー・ファニングス」という茶葉をしっかり煮込んで作ったチャイは、美しいキャラメルブラウン!!いい香りがします。
いただきまーす!…と勢いよくグラスを持つと淹れたてで熱いです(;・∀・) 持つ時は十分気をつけて下さいね 笑
コクのあるアッサム紅茶とポテっとしたミルク(表現わかるかな…?)の甘さと旨味が口いっぱいに広がるー!!
ミルクが紅茶の全てをいい具合いにしてくれている様な、極上の一体感です。
でも驚くのはこれから!本番インドのチャイはたっぷりのお砂糖入りが基本。このチャイにも砂糖を足して飲んでみると…
お・い・しー!(´ー`)♡
整いましたーって感じ!!
紅茶・ミルクの良さを引き出してグレードアップさせてくれる…
砂糖を入れることでチャイは完成すると改めて認識しました。これはぜひ試して頂きたいです!
インドでおなじみの薄焼きパン「チャパティ」
カレーとチャイで大満足だったのですが、ど~うしても食べたくなったのがチャパティ。“お釈迦様も食べていたと伝えられています”…って気になる(;・∀・)!!
シナモンチャパティ(600円)と、アニスというスパイスが入ったチャイを追加で注文!こちらも迅速対応。2分で出てきました!笑笑
チャパティは、インドではナンよりも日常的に食べられるもので、カレーにつけたり、サンドイッチのようにしたりするそうです。チャパティとナンの違いはこちら。
《ナン》……小麦粉・牛乳・砂糖・卵を混ぜた生地を発酵させて土窯で焼くパン
《チャパティ》…全粒粉・水・塩を混ぜた生地を発酵させずに鉄板で薄く焼くパン
材料・作り方・焼き方、全部違うんですね( ゚Д゚)
「チャパティ」は、ほんのり甘い生地。パリッと硬めの食感で真ん中の方は少しもっちり。思っていたより軽くペロリと食べ終わりました。
これだけ薄っぺらーく焼いてあるから、きっとカロリーゼロです 笑
アニスチャイは、マイルドなスパイスで、甘い香りとシナモンに似た香ばしい感じもあり、チャイをより奥深いものにしていました。お好みでアニスパウダーを追加できます。全部のチャイを制覇したいなー!
他にも、ケーキなどのスイーツがあり、甘いものとチャイでゆっくりカフェタイムを楽しめそうです。
《豆知識》日本のチャイ文化は大阪から始まった!
1970年代 大阪に現れたインド式のカフェ
日本でチャイが最初に流行ったのは、大阪でした。
1970年代、大阪では「カンテ・グランデ」をはじめとするアジアをモチーフにしたカフェが登場。インドやその周辺の文化を店内やメニューに取り入れたのですが、その最たるものが、渋みの少ない煮出しミルクティー「チャイ」。
カンテ・グランデは“チャイの聖地”の1つとして、若者たちを中心に支持されるようになりました。
その後「チャイ」と「カンテ・グランデ」はあることがキッカケで一気に全国に知れ渡ることに。
それが…大阪発のロックバンド「ウルフルズ」でした。
ウルフルズのトータス松本も“チャイ”を淹れていた!
ウルフルズのボーカル・トータス松本とギター・ウルフルケイスケは、もともとカンテグランデのバイト仲間。2人ともお店でチャイを淹れていて、評判も良かったとか!
デビュー後は、楽曲・ライブ・テレビなどで「チャイ」という言葉を連発。ウルフルズのファンがその聖地として「カンテ・グランデ」に通うようになり、チャイは一気に全国区になりました。
ウルフルズのアルバム《バンザイ》に収録されている楽曲『大阪ストラット』の歌詞に注目!
『大阪ストラット』 作詞作曲 大瀧詠一
♪梅田行きのキップ買って(アベックだらけ)
♪カンテGでやっぱチャイとケーキ(アベックだらけ)
♪梅田行きのキップ買って(アベックだらけ)
♪やっぱキタはそんなこんなで ええなぁー
※一部抜粋
めっちゃ具体的に店名入ってますね!笑
カンテGって何?チャイって何?と調べて多くの方が訪れるようになったのも納得です。お店にはウルフルズ関連の本が置いてあるコーナーもありましたよ。
…というかこの『大阪ストラット』。
大瀧詠一さんが作詞作曲っていうのが私的には衝撃でした!彼の楽曲『福生ストラット』が元祖で、歌詞を変えてアレンジしたものをウルフルズが歌っているそう。
ウルフルズの結成秘話やトータス松本さんのエピソード、カンテ・グランデの歴史についてはカンテグランデを愛し34年にわたってお店を支え続けてきた、神原博之さんの著書「チャイの旅」に詳しく描かれています。
ミルクティー、とくにチャイに焦点を当てて書かれた本は他にないのでは…(゜-゜)
チャイの作り方、種類、紅茶に合うスイーツとそのレシピ、カンテグランデの魅力、世界のお茶…非常に面白くてタメになる本。オススメです!
《最新情報》「カンテ・グランデ」は中津本店とベーカリーのみ
都会の中の隠れ家的空間で、本場インドのチャイとスパイスカレーを楽しめる、カンテグランデ。
私が訪れたのは平日の13時半~14時半頃で、ちょこちょこお客さんが出入りしていましたが、混雑はありませんでした。お昼時や土日祝日はコロナ禍といえどもお客さんが増えるため、ゆっくりしたい方は曜日・時間を選んで訪問することをオススメします。
かつてはグランフロント大阪店・NU茶屋町店・あべのハルカス店もありましたが、現在はカフェとして営業しているのは中津本店のみです。
また、中津駅すぐそばに「カンテ・ベーカリー」というパン屋さんもあり、テイクアウトのみで営業されています。
中津といえばカンテ!カンテといえばチャイ!ぜひお見知り置きを(∩´∀`)∩
住所:〒531-0071 大阪府大阪市北区中津3丁目32-2 アルティスタ中津B1F
大阪市営地下鉄 中津駅 徒歩5分・阪急中津駅 徒歩5分
電話:06-6372-0801
営業時間:9:00〜22:00
定休日:無休
ホームページ:【公式】CANTE GRANDE
★支払いは現金のみ
★アルコール消毒、透明マスクケースあり
※情報は2021年12月現在のものです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ではまた!