こんにちは!旅好きDです。
このブログを始めるにあたって、こんな私みたいな不器用人間でもそこそこ生活ができていることを誰かに伝えたいという思いと、自分が歩んできた道のキロクをどこかに残しておこうと思ったのであります。
誰かのお役に立てるかはわかりませんが、自分が経験してきた出来事には全て意味があり、何かにどこかにつながっていると思うので、書いてみようと思います。
子供時代はすっ飛ばして、高校生くらいからさかのぼってみます。お付き合い頂けると嬉しいです!!
ここではないどこか “都会”へのあこがれ
北陸の片田舎で育ったため、高校生まではマクドナルドのことをマックともマクドとも呼ばず「マクドナルド」と呼んでいた私。ファッション雑誌を見るとその服が買えるのは東京や大阪などの大都市にあるお店。あぁー都会は何でも揃っていて楽しそうでいいな~…。
90年代後半は、まだネットがあまり普及しておらず、スマホなんてまだない、ポケベルが最先端と言われていた時代。オシャレも恋愛もそこそこに、勉強と部活に明け暮れたごく普通の高校生活を送っていた。そう、
絶対の絶対に、田舎を出る!
この思いとともに。
修学旅行先は京都 導かれるように“鈴虫寺”へ
キッカケは中学3年の時に修学旅行で行った、京都。
班ごとに行き先を決めて1日行動する際、私が惹かれたのは清水寺でも金閣寺でも龍安寺でもない。
西京区にある 妙徳山 華厳寺
通称「鈴虫寺」。
一年中、スズムシの鳴き声が聞こえるというお寺で、お茶とお菓子をいただきながら住職さんの有難いお話を聞くことができるという、唯一無二の存在感。
特に昆虫好きでもない私がなぜそこに惹かれたかは覚えていないが、どうしても行きたいと思ったので、班のみんなに頼み込んでコースに入れた。
中学生なので、話の内容を全部理解できたわけではないし、すいも甘いも侘び寂びもわからない。でも、そこで出されたスズムシ入りの落雁(冗談ですわ、て住職さんは言ってた)と温かいお茶を頂くと、なんだか有難い気持ちになった。
そして一番驚いたのは、独特な願掛けの作法。
鈴虫寺のお守りを手にお地蔵様に1つだけお願いをすると、わらじを履いたお地蔵様が願いを叶えに自分のところまで歩いてやってきてくれる。だから必ず心の中で住所番地まで唱えて、と。
自分の家まで??京都から北陸…まぁまぁ遠いけど??
とりあえず、希望する高校に受かりますように、というベーシックなお願いと共に、歩いてくるには相当時間がかかりそうな我が家の住所を伝えてお寺をあとにした。
そのあとは、修学旅行おきまりコースの新京極をプラプラ。
田舎モノからすると、京都はすごく都会に見えて、でも歴史ある町ならではの落ち着いた雰囲気もあって、新しいものと古いものが混ざった感じが面白かった。
翌日 京都から東京へ向かい、バスで大都会を見物したのち、田舎の現実世界に戻った。
東京ではなく、なぜか京都に惹かれた
東京には、あまり興味が湧かなかった。
京都には、また行きたいと思った。
いや、行きたいというか、
いつか住んでみたいと思った。
埋もれてしまうような個性のないお願いを叶えに、果たして、お地蔵様は片田舎まで来てくれるのだろうか??
ではまた!
※写真は鈴虫寺の公式HPから引用しています