小学5年生で「左膝の離断性骨軟骨炎」と診断された息子。
大好きなサッカーから離れ、昨年10月から松葉杖生活を送っています。
「離断性骨軟骨炎(りだんせい・こつなんこつえん)」は、軟骨の一部分に何らかの原因でヒビが入り、ひどくなると欠けてしまった軟骨が関節間を浮遊する状態、いわゆる『関節ねずみ』にもなりかねないスポーツ障害です。
小5サッカー少年が、競技復帰するまでの記録を綴ります。
同じように子どものケガと向き合う親御さんに、少しでも参考になれば嬉しいです。
松葉杖生活 感覚数値化で痛みを確認
これまでの経緯を簡単にまとめると…
- 9月半ば 左膝の痛みが出て運動休止
- 10月上旬 MRIとCTで診断確定
- 松葉杖生活スタート
学校の体育もスポーツ少年団のサッカーも
鬼ごっこもドッジボールも全部やらず
ひたすら松葉杖で膝への負担を減らす毎日。
「ストレッチもする必要は無く
今はとにかく安静にして治すことに集中を」
と言われていたので指示通り安静に…。
ただ、毎日必ずやっていたことが1つだけあります。
痛みの感覚を数値化することです。
最初が痛みMAX100として
今日は100分の70
のように数値で痛さを表現する。
感覚なので本人も初めのうちは難しそうでしたが、この数値化によって少しずつ良くなっているのか停滞しているのかある程度目安になりましたし、本人が体と向き合うことにもつながったと感じています。
松葉杖から約2か月で変化は…
11月下旬。
およそ2ヶ月ぶりの診察。
本人曰く、その日の痛みは
100分の20。
家の中では普通に歩いていますが、まだ痛みが無くなってはいないようです。
でも、もしかしたらもしかして…?
松葉杖が取れるかもと淡い期待を抱きます。
が…
そーんな甘くない!笑
取れるわけなかったです…。
むしろ、先生はちょっと曇り顔。
「んーーーー…
思った以上に変化なしやね。
あと1か月……だと短いから
あと2か月後に、杖取れるかな…。」
年末には杖取れるって言ってたのに…。
1月末まで松葉杖ってことか…。
①軟骨の剥がれてきている部分(傷)の大きさが少しでも小さくなっている もしくはくっついて一体化していること
②膝の痛みが全くなくなっていること
この2つが条件だそうで…
厳しい現実です。
あと2か月かー、、となりましたがあれこれ言っていても仕方がない。
でも正直、回復が遅いなら何か手を打たないと…と思いました。
意識的にコラーゲン&カルシウム摂取
医師からは「いろんなものを食べて栄養を取って、しっかり寝てください」としか言われません。
自分なりに栄養素について調べたり、人に聞いてみると…
- カルシウムは積極的に取る
- ビタミンDも一緒に摂取
- 軟骨にはコラーゲンも良い
普段から意識はしていましたが、より一層強化するためプラスして取るように工夫してみました。
①カルシウム強化の「ふりかけ」
ごはんに納豆(納豆も優秀食材!)というのが一番好きな息子ですが、ふりかけご飯もモリモリ食べてくれます。カルシウムやビタミンDが強化されたふりかけを愛用!
②牛乳・ココアにコラーゲンパウダー
毎朝牛乳を1杯飲むときに、鉄分なども補えるココアを普段から入れていたのですが、そこにさらにコラーゲンの粉を入れてみました。
コラーゲンって一番意識していなかった!
料理から取ろうとすると牛すじ・鶏皮・鶏手羽・すっぽん・豚足・カレイ・ふかひれなどが多く含まれていますが、ちょっとハードル高いなと。
でもコラーゲンパウダーだと牛乳のほか、スープやシチュー・カレーなどに入れても気づかれない(これ子どもにとって大事w)ので無理なく続けられます!
③味噌汁・卵焼きに にぼし粉
味噌汁の出汁に使ったり、卵焼きに入れたりしてカルシウム摂取量をUPできるのが、にぼし粉末です。
添加物なし、自然のままの味が粉状になっていてすごく使いやすいのと、風味が増すのでオススメ!
④カルシウム配合の肝油ドロップ
カルシウムの配合を強化したレモン風味の肝油ドロップです。
「ドロップ」と言っても飴のような硬さではなく、どちらかというとグミに近いような柔らかい食感。
ビタミンA・ビタミンD・ビタミンC・葉酸・乳酸菌に加え、本物の鮫肝油精製油も配合されているそうです。
息子は毎日夕食後に2粒食べています!
おやつに食べるのもいいですね。
また、栄養素だけでなくいつも以上に睡眠をしっかりとる事も心がけました。
寝ている間に体はつくられると信じて、
9時、遅くても9時半までに寝させました。
まぁ それはそれは必死でしたけど 笑
バスケ遊びで痛みが復活…
食事・睡眠にも気を配りながらの生活を続けていた、12月の中旬。
痛みが100分の2か3くらい、というところまで来たので県外のおばあちゃん家に久しぶりに行きました。
おばあちゃんも孫に会えるのが嬉しかったのか、なぜか家の壁にはバスケの小さなゴールがかけてあります。新しく買ったようです(汗)
「これなら足は使わんやろ?手で投げて入れてみ!」
乗せられて息子は小さいボールでシュートします。
シュートが入るとゴール近くについている電光掲示板に点数が表示される仕組み。
点数が増えると嬉しくて、ガンガンシュート打ちまくり!笑
ボールを拾って投げて拾って投げて…
私も少し拾うのを手伝ったのですが、結局この「拾って投げる」動作自体が屈伸運動になっちゃってる(汗)
もうやめとこう!と止めて終わらせたのですが…
翌日。
「なんか……膝いたい。」
やっぱりーー!(´Д`)
痛みは100分の30くらいに戻ったそうで。
まじかー、、、やってもーた…
小学生男子ってなかなかコントロールが難しい。
皆さんはこういうことが無いように気を付けてほしいです…私も反省。
ということで、年末年始はとにかく大人しく
もちろん松葉杖をちゃんとついて過ごしました。
松葉杖姿はどうしても注目されるので、あんまりお出かけもしたくない…となり、どこにも連れていけないので家でゲームとYouTubeざんまい。
10月から松葉杖ついて、3学期が始まってもまだそのままです。
体育の鉄棒・縄とびもできません。
バスケ遊びで傷みがぶり返したあとの経過に気をもみましたが、1月半ばには膝の痛みが100分の1か2くらいにまで回復してきたのです!
サプリをプラスしたのが、良かったのか??
どうか松葉杖、とれてくれー!!
約4か月後の診察で松葉杖生活が終了!
1月下旬。
待ちに待った診察がやってきました。
痛みはもう感じていません。
100分の0.5という表現です。
痛くないけど0と言い切れないから0.5。
MRI画像を見て診断されるまではわからないから不安ですが、松葉杖姿も見納め…と願って病棟へ向かいました。
診察室に呼ばれて入っていくなり
いや、入る前から先生が
「よくやった!よく我慢した!がんばったね!」
勢いよく声をかけてくれました。
「軟骨がいい感じでくっついてきているし、松葉杖はもう使わなくてOK!」
よかった……!!( ノД`)
やっと、やっと取れた!!
息子もめちゃくちゃ嬉しそう!!
前回のMRI画像と見比べると、一目瞭然でした。
左の画像・黒い部分がヒビが入って剥がれかけている軟骨で、右の画像・同じ個所は白くなり一体化しているように見えます。
先生からは
「松葉杖なしの日常生活に戻って大丈夫!でも、走るのと運動・サッカーはまだダメね。」
おや?リハビリはしなくていいのか…?
「リハビリね~…この年代やし、特にしなくても日常生活がまずリハビリになるから、今はいいかな。とりあえずまた1か月後に見せてね!」
うーん。。。
大きな大学病院なので患者さんが多く、リハビリ対応までは…というのもあるのかもしれません。
帰りは 久しぶりに外でみる「普通の歩き姿」。
喜びつつも、このままだと不安なので自分から動くしかありません。
理学療法士さんを頼って個別トレーニングへ
通っている病院でリハビリがないなら、どこか違うところへ…と思ったのですが、息子が低学年の頃に通っていたフットサルスクールのコーチに相談してみることに。
フットサルチームの運営にも携わっている方で、今回の息子のケガについても気にかけてくれていました。
すると…
「サッカーに復帰するまでに、体を鍛えなおしていく必要があると思います。チーム専属の理学療法士に一度見てもらって、トレーニングメニューを指導してもらいましょう」
という嬉しいお言葉が!!
週に1度ではありますが、特別にマンツーマンで指導してもらうことに…!!
ここから一歩ずつ、復帰へと向かっていきます。
全力でサッカーができるのはいつになるのか?
まだまだ先は長い……!!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!
ではまた!