こんにちは!
旅好きDです。
初心者女子2人の北海道ツーリング。
未知との遭遇の連続です。
前回はこちら。↓
8月・夏まっさかりのツーリングですが、
ついに、この旅初の雨に逢うこととなります。
【6日目】2001/8/9 比布→中川→稚内 走行225km
比布のライダーハウス「ブンブンハウス」。
前日のバーベキューで仲良くなった
関西在住のライダーたち。
お互いのバイクを見せ合ったり、記念写真を撮ったり。
また会う約束をして、それぞれの目的地へと旅立ちます。
私はこの別れの時も、実は好きなんです。変ですか? 笑
なんというか…これが日常じゃなく、やはり“旅という特殊な時間”であって、その時にたまたま出会えた人と一緒に過ごせた時間が、すごく特別に思えるんですね。そしてまた別々の道へと進んでいく。もしかしたらこの先一生会わないかもしれない。その分思い出として強烈に記憶に残る。去っていく姿を見てそんなことを思うのです。
これはツーリングだけではなく、旅そのものの話ですね('◇')
今この瞬間は、二度と訪れない。
だからこそ、かけがえのないもの。
それを一番実感するのは「旅」だと私は思います。
国道40号を北へ 面白地名のオンパレード!
ずいぶん?脱線しましたが、私たちは宗谷岬のある稚内を目指して比布を出発!
ライダーは岬とか最北端とか、端っこが好き 笑
北を目指すならライダーの間では絶対に行くべき!とまで言われる道「オロロンライン」があります。小樽から稚内までつながる日本海側をひた走る海岸ロードで、特に天塩町からの道道106号は絶景。海と空、遠くに利尻島を眺めながらゆるやかな丘陵地帯を走る直線の道は、誰もが憧れる北海道ツーリングのハイライトです。
が、
私たちは当時、そこまで“走り”を追求していなかったため(笑)、素直に比布から稚内へつながる国道40号を進みます(笑)いや、これはこれでいいのだ!
9時に出発して、ゆるゆると北上。
ごはんはもっぱらコンビニです 笑
コンビニ休憩時に出会ったライダーたち。
カスタムしまくり!カッコいい!!
40号線はコレといった大きな見どころはないですが(失礼)、北海道らしい面白い地名が連続して出てきてこれがまた楽しい!!
比布(ぴっぷ)…エレキバン?
↓
和寒(わっさむ)…わかん、ではない
↓
名寄(なよろ)…なより、ではない
↓
音威子府(おといねっぷ)…えええ!?
面白すぎるでしょ!!(;・∀・)
先住民アイヌの言葉がもとになっているそうで、音の響きに漢字を当てはめてつけられたため、単純に読めないものがあります。川の名前にも「ヤリキレナイ川」とか「オバケ川」とか一度聞いたら忘れられないものがあり、異色な土地だなあと感じます。
この旅はじめての雨… ぽんぴら温泉で休憩
そんなことを考えてバイクにのっていたら、
ポツポツポツ……
ザーーー!!!
…この旅はじめての雨、ついにキターー!(゚Д゚;)
カッパを着て気合いで進みますが
北海道ってやっぱりめちゃくちゃ寒いですね。
冷たい雨で体温が奪われていくのを感じました。
ということで休憩を兼ねて、温泉だー!!
中川町にある「ぽんぴら温泉」へ!
ぽんぴらはアイヌ語で“小さな崖”を意味する
「ポン・ピラ」に由来するとか。
ナトリウムカルシウム塩化物泉の温泉で
大人400円で日帰り入浴することができます。
うーん。なんで撮ったのかわからないですが
内湯なのに写真がありました。
しかも逆光で完全シルエット、修正いらずw
ちょっと何やってるかよくわかんない(=_=)
15時くらいだったかな。ちょうどすいているタイミングで
私たちだけだったのかもしれません(;・∀・)
カラダが冷え切った時のあったか~い温泉たるや…極楽でした。
宿泊や食事もできるステキな施設のようです。
気になる方はぜひHPをチェックしてみて下さい。
【公式】ポンピラアクアリズイング・ポンピラ温泉 ホテル - 北海道中川町公共温泉 (nakagawaresort.com)
人気のライダーハウス「みどり湯」
温泉でぽかぽか…になったけど外は雨のまま。
稚内まで黙々と走りますが
あたりが暗くなってくると、
雨粒だらけのバイクのシールドは前が見づらく
対向車のライトを浴びるとまぶしくて危ない…。
スリップしないようにハンドリングにも気を使い
稚内市内に到着したのが20時…!!
またもや距離・走行目安の甘さが出てしまいました…。
(あとは温泉でのんびりしすぎたな 笑)
宿は、稚内市にあるライダーハウス「みどり湯」。
長年経営されている有名なライダーハウスで
横には名の通り、銭湯があります。
私たちは相部屋に宿泊して、当時1泊1000円。
ライダーハウスの良さは料金だけでなく
オーナー・管理人さんによって
毛色が全然違うところにもあると思います。
みどり湯さんは、今現在でも毎日20人~40人程
宿泊客が訪れている驚異的なお宿。
令和の時代にあっても、21時からのミーティングがあり
皆で自己紹介や歌を歌ったりしているそうです。
オーナーさんが旅人たちを温かく迎え入れ続けているからこそ、初対面の者同士であっても楽しい時間が過ごせる…そして訪れた人がリピーターとなり、口コミで広がり…いい循環が生まれているのかなと思います。
その様子が「みどり湯」のブログで毎日更新されています。
8月9日は49名が宿泊って!ほんとすごい!
北海道 稚内のライダーハウスみどり湯のブログ (livedoor.jp)
私たちが泊まった日も、
旅人20人くらいがロビーに集っていました。
年代・性別・職業が違う普段知り合えないような人と話して盛り上がる!高級ホテルのスイートルームに泊まるのとは違う旅のスタイルですよね。この日は手相を見るのが得意な自衛隊のおじさんに占ってもらったりして(我が強いね!っていわれたw)夜はふけていったのです。
雨で寒かったことさえ、すっかり忘ちゃってたなー!
【7日目】2001/8/10 稚内→礼文島→宗谷岬 走行80km
翌朝。雨は止んだ!けど曇り空。
すこしずつ、すこしずーつ慣れてきたツーリング。
今日めざすのは、初めての離島。
日本最北にある、礼文島です。
ウニとさいはての地を目指し 礼文島へ
ツーリング日記より ↓
稚内の港からフェリーで礼文島へ。2時間くらいの船旅。
ちょっとでも費用を安くするため、Mちゃんのバイクだけのせたけど
往復で5600円くらい…痛い出費だー!
なんと、私のバイクを本土に置いて
Mちゃんのバイクのみ乗船させています 笑
ちょっとでもお金を浮かせたい一心ですね 笑
フェリーのデッキに立つと、
うみねこ?かもめ?が寄ってくるんです!
至近距離に鳥が来るってなかなかないので
興奮しました。そして可愛い~♡♡
礼文島より手前側にある利尻島も見えて
これまた絶景!
礼文島は、日本の最も北という立地から
比較的低い場所でも高山植物が咲く、花の島。
6月~8月頃にかけてのハイキングやトレッキングが人気です。
私たちの目的といえば…
★おいしいウニが食べたい!
★最北の島の最北端に行きたい!
この2つ 笑
島に到着後、Mちゃんバイクに2人乗りして
北の岬へと向かいます。
ほんと、はしっこ好きやな 笑
その前にまずは、ウニだ!ウニウニ~
港からも近い「酒壺」という食堂に立ち寄り
うにのおにぎり“うにぎり”とイカ刺し定食を注文!
ウニが濃厚で、美味しかった~( *´艸`)
けど高かった~( ;∀;)
礼文島では行き返り含めてお金使ったなあ~。
そして最北のスコトン岬を目指します。
海沿いの道を北に向かって走る。人が少なくてちょっとスピード出してたら、急におじいちゃんがのんびり横断しててMちゃんがひきかけた!ビビった…。
いやいや…ビビったのはおじいちゃんやよね。
ごめんねー!それくらいのどかなところで
ゆっくりと時間が流れているような感じでした。
道道40号線を走っていてもわかるほど、
とにかく海から山までが近い!
迫力のある岩肌がそびえたっていて圧巻でした。
見たことのない、名前もしらない花が咲いていたり。
なんとなく、今まで見た景色とは違う
“さいはて感”が漂っています。
礼文島の北 スコトン岬で私が感じたこと
最北端のスコトン岬までは1時間ほど。
来たぞー礼文島の最北端!!
岬からはトド島、とよばれる無人島がのぞめ、
天気がいい日にはサハリンも見えるとか…。
曇っていたので100%ではなかったですが
さいはての景色はすごく記憶に残っています。
そして、当時の私が一番驚いたのは…
このスコトン岬の手前300メートルくらいにも
人家があったこと。
小さな集落があったのです。
漁港では、おじいちゃんが昆布を干していました。
まだハタチそこそこだった私にとって
自分が生活する場所から遠く離れた島の先端でも
日々の暮らしがあることを目の当たりにした時
世の中は本当に広い、
自分の知らない世界がまだまだある、と思いました。
現在そこに人が住んでいるのかはわかりません。
でも、あの何とも言えない
知らない土地の独特の空気感。
今も強烈に覚えています。
これが、礼文島に行った私の一番の収穫です。
あれ…?ウニじゃなかったね 笑
本州最北端・宗谷岬! 着いたら真っ暗 笑
フェリーで稚内へ戻ると、もうすぐ日没!
今度は本州最北端・宗谷岬へ急げーーー!!笑
つ・つ・ついたー!
ハイ、真っ暗!笑
三角の真ん中に2人がいるんですが、
もはや写真に加工しなくとも顔は見えません 笑
でも、やっぱりうれしいんだな!
最北端にキター!!って。
ジャンプしてるやん。
さて、本日のお宿はライダーハウス。
宗谷岬からもそう遠くない場所にある
「イエローハウス」というところ。
しかしわかり辛くてここでも四苦八苦 笑
行ったり来たりを繰り返して
ようやくついたのが20時…。
毎日毎日遅くに到着…。いい加減、学べよ 笑
ライダーハウス、というよりは
おばあちゃんのお家、といった感じで
よくしゃべる明るいオーナーさんが
たっぷりのご飯をこしらえて待ってくれていました!感激!!
ここでもウニや海鮮をいただきました。
洗濯機を使ったら、壊れていて脱水ができなかったトラブルはあったけど、初の離島と最北端。遠くまで来たんだなという実感が体中に湧き上がって、胸がいっぱいでした。
ちなみに、このイエローハウスだけはどれだけネットを探しても外観や情報が全く出てきません。誰か泊まった経験のある方いたら、教えてほしいです 笑
うーん。とりあえず、洗濯物は…
あした、走りながら乾かそう 笑
休憩のとき、天日干ししよう 笑
ではまた!