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“ロイヤルミルクティー”はイギリスにはない?実は日本・京都発のメニューだった!&作り方のコツ

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喫茶店やペットボトル飲料まで、紅茶のメニューでよく見聞きするものの1つ

「ロイヤルミルクティー」

「ロイヤル(王室の、高貴な、という意味)」って名前に入っているしミルクティーだしもちろんイギリス生まれでしょ!(`・ω・´)

 

みなさん、こう思っていませんか?

 

いやー何をかくそう 私がそう思ってたんです!(´Д`)

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た…確かに高貴な飲み物に見えるかも!( ゚Д゚)

 

今回は、ロイヤルミルクティーの意外な歴史と衝撃の事実。そして美味しい淹れ方をお伝えします!タイトルからもう答えバレちゃってますが、ぜひ皆さん知って下さい!笑

 

 

そもそも、ロイヤルミルクティーってどんな紅茶?

ロイヤルミルクティーと聞いて想像するのはどんな紅茶でしょうか。

ミルクたっぷりの甘い紅茶?皇室御用達?イギリスで良く飲まれている種類?

とりあえず、こちらをご覧いただきたい!

ロイヤルミルクティー

ロイヤルミルクティーは日本で人気がある種類の茶、濃く抽出した茶に牛乳を加えたものや、湯の代わりに牛乳で茶を抽出したもの。イギリスで一般的な種類の牛乳入り紅茶と比べると、牛乳の量が多いことが特徴

「ロイヤルミルクティー」は和製英語よくある誤訳のStewed teaは煮出しすぎた茶の意味で失礼にあたる。

日本のティールームの草分けといわれる『リプトン本社直轄喫茶部 極東支店』(現・株式会社フクナガ)で、1965年にロイヤルシリーズの一つとして考えられ、同名の紅茶飲料が販売されるに従い次第に広まっていった

ーWikipediaより引用・一部文字色とサイズを変更ー

はい、思いっきり

日本生まれでした!(;・∀・)

 

一般的なミルクティーよりも、さらに牛乳をたっぷり使った紅茶という定義のようです。水と牛乳が1:1の割合、もしくは牛乳の方が少し多い場合もあるそう。

 

ロイヤルミルクティーは和製英語なんですね。つまり現地イギリスで「ロイヤルミルクティー」と言ってもお話が通じませんし、そのようなメニューはありません。

ロイヤル(王室の)という単語は、ミルクティーの国イギリスのイメージから付けられたとか。うん、確かに何だか優雅な響き(*´ω`*)

 

最初にロイヤルミルクティーを提供したのが、京都にあるティーハウスリプトン。現在は京都市内3店舗でこだわりの紅茶とスイーツ・軽食が楽しめます。いつか訪れて元祖ロイヤルミルクティーを飲んでみたいな~(´ー`)....♡

 

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ステキなメニューを作ってくれて感謝!  ※リプトンHPより参照

 

普通のミルクティーやチャイとの違いは?

ミルクティー、ロイヤルミルクティー、チャイ。

3つの違いは、牛乳の量と作り方にあります。

 

《A》ミルクティー

 紅茶を入れて、飲む時に牛乳を加える。

 1杯の紅茶が150mlだとすると

 注ぐ牛乳は、30~50mlほど。

 1/5~1/3くらいと少なめ。

《B》ロイヤルミルクティー

 水・牛乳と一緒に紅茶を煮出す(沸騰させない)

 水と牛乳が1:1。牛乳の量が多め。

《C》チャイ

 先に紅茶だけを煮出し、あとで牛乳を入れて煮出す。

 水と牛乳が1:1。

 シナモンやカルダモンなど

 スパイスを入れて作るものが主流。

 

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スパイスを入れないチャイもあります!

BとCが似ていますが、Cのチャイは茶葉を弱火で煮るのに対し、Bのロイヤルミルクティーは茶葉を入れたら火をとめて蒸らします。どちらにも共通する大事なポイントが、牛乳を沸騰させないことです(牛乳くささが出てしまうため)

 

イギリスでは“ミルクティー”とは言わない

ロイヤルミルクティーが和製英語なので、ミルクティーも同じく和製英語なんですね。イギリスでは次のように表現します。

 

★ミルクティー Tea with milk

★ストレートティー Black tea

★レモンティー Tea with lemon

★アイスティー Iced tea

 

ミルクもティーも英語やのに、なんで!?(´Д`)…と私はこの表現を紅茶教室で知ったとき驚いたのですが、みなさんどうですか??

イギリスでは Tea=ミルクティー

英語でTeaというと紅茶です。これは全世界共通の表現ですが、イギリスではTeaといえばミルクティー(Tea with milk)のこと!それほどミルクティーが一般的に良く飲まれています。お店でTeaを注文すると、紅茶と一緒に必ずミルクがついてきます。入れるか入れないかは自由ですが、ストレートティーで楽しみたい場合は注文の時点でBlack teaというとスマートですね(*´ω`*) 

ちなみに、友人宅などイギリスの一般家庭で紅茶を頂く場合、特に何も伝えなかったらミルクティーが出てきます。日本でいうところの…お客様には緑茶を出す、みたいな感じなんでしょうか 笑

 

おいしいロイヤルミルクティーの淹れ方

では、実際に濃厚でおいしいロイヤルミルクティーを淹れてみましょう!

 

【オススメの茶葉】

コクのある味わいで水色(紅茶の抽出液の色)が濃くミルクティー向きなアッサムやルフナを使います。リーフタイプより短時間で濃い味が出るCTC加工(細かく砕いて丸めた)茶葉がベスト。

茶葉がないという方はスーパーやコンビニで買えるおなじみ「リプトン・イエローラベル」や「日東紅茶デイリークラブ」などのティーバッグでOK!その場合は袋を切って中から茶葉を出して使います。短時間で紅茶成分を抽出できる優れもの(`・ω・´)!

 

 

【ミルクティー向きの牛乳とは?】

もちろん一般的な牛乳(成分無調整)でOK!ですが、まろやかでミルクの濃厚な味をより楽しみたいときは、低温殺菌牛乳がオススメです。少しお値段が張りますがスーパーでも買うことができますよ。賞味期限が短めなので早めに使い切りましょう(*´ω`*)

 

【材料(カップ2杯分)】

茶葉  2.5g×2(ティーバッグなら2つ分)

水道水 150ml

牛乳  150ml

※水と牛乳が同じ分量です。

 

【作り方】

①小皿に茶葉を入れ、茶葉が浸るより少し多い分量の熱湯をかけ茶葉を開かせる

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②水と牛乳を鍋に入れて火にかけ、ゆっくりかき混ぜながら沸騰直前まで温め、①の茶葉を入れて火を止め、蓋をして3~4分蒸らす

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③茶こしでこしてカップに注ぎ、好みで砂糖を入れる

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完成!!( *´艸`)♪

 

水色が濃く出る茶葉に牛乳を入れるとキレイなキャラメルブラウンになり、美味しそうなロイヤルミルクティーに仕上がるというわけです!砂糖なしでも美味しいですが、入れると紅茶と牛乳のうまみがより引き出される感じがします。

 

ショートブレッドなどのクッキー・ビスケット・焼き菓子と一緒にまったりと味わってほしいです(*´▽`*)

 

牛乳を入れることで渋み・苦みがなくまろやか。何より飲んでいて ほっと幸せな気分になれる!

これが日本・京都発のメニューって…全然関係ない私でも何だか誇りに思います 笑 丁寧に紅茶を淹れる…そう思うと、確かに日本人が作り出した独特のメニューのようにも思えてくるから不思議です。

 

イギリスでは毎日何杯も紅茶を飲むので、マグカップにティーバッグをポンっと入れて、気軽に楽しんでいます。それもまたステキな文化ですね!

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

ではまた!