旅好きDの “まいにちミルクティー”

日本中に“紅茶好き”を増やしたい!わかりやすい言葉で紅茶の魅力を発信中!

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紅茶を1日7回飲む?イギリスではそれぞれのティータイムに名前があった!

みなさんは、紅茶(もしくはコーヒーなどの嗜好品)、1日に何回飲みますか?

 

私は毎朝マグカップにたっぷりのミルクティーを1杯飲みますが、1日を通してのティータイムは多くて3回です。水・お茶など他の水分も取りますし、カフェイン量もある程度考えないと…というのもありますよね。

 

ところが!

 

イギリス人は1日に…

5~7回飲みます!!

 

多い人はもっと飲むそう…(;・∀・)!

 

いつ、どんなタイミングでどのように紅茶を楽しんでいるのか、イギリスの代表的なティータイムを見てみましょう!(*´ω`*)

 

 

イギリスの紅茶消費量は日本の約26倍!

イギリス人のおよそ8割は紅茶を飲む習慣があるといわれ、1人あたりの年間紅茶消費量は2600g

 

日本人は1人あたり年間で100g

 

つまりイギリス人は

日本人の26倍

紅茶を飲んでいる計算に!!

 

…すごくないですか!笑

 

これだけたくさん飲むので1日に何度もある「ティータイム」それぞれに名前がついています。日本でもお茶を飲む文化はあるけど、それぞれに名前ある…?って考えちゃいますよね。

 

朝茶・昼茶・夜茶…??

午後のほうじ茶??

……聞いたことないなぁ 笑

 

①アーリーモーニング・ティー(AM6時~7時頃)

別名“ベッドティー”。

起きてすぐ、朝一番に飲む「目覚めの一杯」です。夫が妻のために温かい紅茶を淹れ、ベッドまで運ぶというもの。ジェントルマン!ですよね(*´▽`*) こんな旦那様、どのくらいいらっしゃるのでしょうか…( ゚Д゚)

元々は19世紀・ヴィクトリア時代の貴族の習慣で、召使いが女王さまのベッドまで温かい紅茶を運んでいたそうです。

 

……その時代背景なら納得!笑

 

②ブレックファスト・ティー(AM8時~9時頃)

名前の通り「朝食時に飲む紅茶」です。

イギリスの朝食は、一晩の断食(ファスト)を破る(ブレイク)で「ブレックファスト」という意味もありボリュームたっぷり!

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イギリスの一般的な朝食 これにマーマレードのトースト&ミルクティーが定番

食事との相性が良く 消化を助けるものとして何杯も飲まれるので、しっかりした味わいかつ飽きがこないものが好まれます。ミルクティーで飲むのがイギリス流です。

さっと手軽に作っていつもの味を楽しむ…そんな時はやはりティーバッグがオススメ。イングリッシュブレックファーストという名のついた商品はいくつかありますが、日本人には濃すぎずストレートでもミルクでも飲みやすいものがいいと思います。

個人的には、トワイニングのものがお手頃で美味しくて好きです!( *´艸`)

 

 

③イレブンジス・ティー(AM11時頃)

午前中、仕事・家事・勉強の合間に飲む

「ひと休みの一杯」です。

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紅茶でリフレッシュ&リラックス!

もともとはメイドたちが仕事の休憩時に楽しんだもので、お気に入りのビスケットと一緒に甘いミルクティーを飲んでほっと一息。ほんの15分ほどですが気分がリフレッシュされて、もうひと頑張りできそう!

かつては工場でも11時になると一斉に手を休め、15分ほどの短いティータイムを楽しんだり、ティーレディーとよばれるお茶を淹れる専門の女性もそれぞれの会社で雇っていました。が、最近はそのようなところも減ってきているとか。

 

④ランチ・ティー(PM1時~2時)

こちらも名前の通り、昼食時の紅茶です。

日本でも、ランチにコーヒーや紅茶がついたりしますよね(*'ω'*) イギリスではサンドイッチなどの食事とともに、紅茶を飲みます。

 

⑤アフタヌーン・ティー(PM3時~4時頃)

午後3時か4時頃から始まる

「優雅なお茶の時間」です。

19世紀半ば、ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアが朝食と夕食の間、午後5時頃にお菓子やパンと紅茶を飲んだことがアフタヌーンティーの始まりといわれています。

伝統的なアフタヌーンティーは客間や庭園でスコーン、サンドイッチ、ケーキと一緒に紅茶を頂きます。社交の場でもあるため、服装・時間・テーブルでの作法などマナーが最も重視されるティータイムといえます。

 

…わかるー!昼食がなかったら…お腹すくよね!笑 とアンナ・マリアに激しく同意しているのは きっと私だけではないはず( *´艸`)

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ケーキスタンドがあるだけで華やか!(*´ω`*)

ホテルのラウンジやオシャレなお店で現在アフタヌーンティーを楽しめるのは、彼女のおかげといっていいかも 笑

現代のイギリスでは、アフタヌーンティーは特別なお客様が来られる時や、仲の良い友人とパーティーなどをする感覚で楽しまれます。いつもあんなに優雅にお茶している方はごくごく少数ということですね。

 

⑥ミットディ・ティー(PM3時~4時頃)

伝統的なアフタヌーン・ティーに対して、現代の生活にマッチした「カジュアルなティータイム」です。午後3時~4時頃に クッキーやショートブレッドとともにミルクティーを飲みます。

 

アフタヌーン・ティーは よそいきモード

ミッドディ・ティーは 普段モード

なので、⑤と⑥は1日のうちにどちらか一方となりますね(*´ω`*)

 

 

⑦ハイ・ティー(PM6時~7時頃)

スコットランドやアイルランドなど地方の労働者階級から始まったといわれる習慣です。午後6時~7時頃、仕事を終えて帰宅し、家族と一緒に夕食を兼ねて紅茶を飲みます。居間のローテーブルではなく、食卓のハイテーブルで飲むことから「ハイ・ティー」と呼ばれるようになりました。

 

⑧アフターディナー・ティー(PM8時頃)

夕食後のくつろぎの時間に飲む紅茶のことで、甘みの強いチョコレートなどのお菓子を少し食べたり、ブランデーやワインなどのお酒を一緒に合わせる場合もあるようです。

紅茶とお酒…。大人ですね~!(*´ω`*)

 

⑨ナイトキャップ・ティー(就寝前 PM9時頃)

就寝前に飲む紅茶で「ナイト・ティー」とも言われます。眠る前なのでお菓子などは食べず、少し甘めのフレーバーティーやハーブティー、またカフェインレスの紅茶を楽しみます。

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ハーブティーやカフェインレス紅茶でリラックス



イギリス人の日常にティータイムは不可欠!

朝目覚めてから夜眠る前まで…。まさにイギリス人の生活に紅茶はなくてはならない存在なのです。何度も淹れるため、いちいち茶葉をポットに入れて蒸らして作る…なんて手間をかけていられません!だからこそ、イギリスではティーバッグが重宝されているのです。

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また、食事と合わせて飲むことはもちろんですが、休憩しながら楽しくおしゃべりしたり…。イギリス人は紅茶を通じて仲間とコミュニケーションを取り、生活を豊かにしているのかもしれません。

 

英国紅茶&マナー研究家の藤枝理子さんが、自身の著書でこう書かれています。

「英国人は、仕事の合間にティータイムをとるのではなく、ティータイムの合間に仕事をしている…」なんて茶化されることもあるくらい、ティーカップとは大の仲良し。

一杯の紅茶は、心豊かに暮らすための大切なエッセンスなのです。

引用:英国式5つのティータイムの愉しみ方

日々の暮らしと切り離せない大事なものということが良くわかりますね。藤枝理子さんの本には、ティータイムについて歴史背景を交えながら詳しく書かれていてすごく面白いです。写真もキレイでテーブルコーディネートの参考になりますし、見ているだけで優雅な気分に浸れます(*'▽')

 

 

ちなみに、イギリス人と同じく1日7回紅茶を飲んでみようと試みたのですが、今のところ私は②③⑥⑨の4回(のべ6杯)が最高記録です!笑 どなたか①~⑨全制覇してみて欲しいです!笑

 

紅茶って面白い(*´ω`*)

そう思って下さる方が

1人でも増えると嬉しいなー!

 

 

ではまた!