世界有数の紅茶産地「スリランカ」。
そこで作られた紅茶は 旧国名を冠した
“セイロンティー”として広く親しまれています。
代表的な茶葉の産地は、7つ。
- ヌワラエリヤ
- ウバ
- ウダプセラワ
- ディンブラ
- キャンディ
- サバラガムワ
- ルフナ
紅茶をあまり知らない方にとっては 馴染みのない産地が多いですよね。
そんな中、今回注目するのは
「ルフナ」
スリランカ産紅茶の半分近くを占める「ルフナ」紅茶の特徴とオススメの飲み方などをご紹介します!
ルフナって何?どんな紅茶?と思っている方も、一度飲むと“絶妙な個性”のとりこになるはず!
特にミルクティー好きさんは必見です!
セイロンティーは産地の標高で特徴が違う
“セイロンティー”は産地の標高によって気候が異なることから、風味・香りにそれぞれ特徴があります。
標高 | 産地 | 特徴 |
---|---|---|
①ハイグロウン(高地) 【1200m以上】 |
*ヌワラエリヤ *ウバ *ウダプセラワ |
・小さい茶葉 ・オレンジ系の水色 ・爽やかな渋みとキレ |
②ミディアムグロウン(中間) 【600m~1200m】 |
*ディンブラ | ・マイルドな味わい ・際立った個性はなく アレンジがしやすい |
③ローグロウン(低地) 【600m以下】 |
*キャンディ *サバラガムワ *ルフナ |
・大きい茶葉 ・濃い赤褐色の水色 ・コクのある味わい |
標高が高いほど、茶葉が小さく繊細な香りと味わいの紅茶が多くなり、
標高が低いところはインド・アッサムのようなどっしりとコクのある味わいになる…
というイメージです。
KALDIでお馴染みの紅茶“ジャンナッツ”の
「セイロン」は②のディンブラ
「セイロンエクストラ」は①のヌワラエリヤです。
クセのない味&食事にもスイーツにも合わせたい方は「セイロン」
キリっとした味&ストレートが好きな方は「エクストラ」がオススメです。
飲み比べてみると発見があって楽しい!
なお、スリランカの紅茶産地は基本的に「地名」ですが、ルフナだけは別。
現地の言葉で「ルフナ=南」の意味。
かつて島の南東部にあった王国名に由来していて、その名の通り、ルフナ紅茶は島の南部で栽培されています。
ルフナ紅茶 産地・味・香りの特徴
「ルフナ」と聞いてどこかわかる人は紅茶ツウ!
そのぐらい日本ではあまり馴染みがない産地ですが、中東やヨーロッパでは人気の定番紅茶なんです。
ブレンドして作られるティーバッグに良く使われていることからも、生産量の多さが伺えます。
- 標高200m~600mの茶園
- 高温多湿、1年を通じて紅茶を生産
- 成長が早く、年10回以上も収穫
- 紅茶の水色は黒みを帯びた濃い赤褐色
- コクがあり、渋みは少な目
- ややスモーキーで甘みのある味わい
高温多湿、熱帯雨林のような環境から「チャの木」の成長が早く、1年に10回以上も収穫が行われているそう!
そ、そんなに収穫出来るなんて…!!
とはいえ……頑張ってその収穫回数を全うした「チャの木」は1年間休ませる、とのこと 笑 お休みは大事ですね 笑
気温が高くて発酵度合いが強めのルフナ紅茶は、黒みを帯びた濃い赤褐色。
砂糖を焦がしたような甘い香りとコクがあり、ほんのりスモーキーな風味が特徴です。
ストレートはもちろん、ミルクティーにするとキレイな亜麻色になり、甘みとコクを堪能できます。
ミルクティー向けの紅茶といえばインドのアッサムが有名ですが、ルフナのミルクティーはアッサムにはないスモーキーさがあり、また違う個性を楽しめます。
ルフナ紅茶 オススメのティーバッグ3選
ルフナ紅茶ってあまり見かけない。
どこで買える?
…ですよね!笑
ネットショップや紅茶専門店でサクッと手に入れちゃいましょう!
手軽に淹れられて美味しい オススメ「ルフナ」のティーバッグ3種をご紹介します。
①マグ&ポット「オーガニック・セイロンティー・ルフナ」
Tokyo Tea Tradingのティーバッグ商品「Mug&Pot」シリーズ。
台湾茶・中国茶を中心に、本格的なお茶を手軽に楽しむことができる人気商品です。
このMag&Potのオーガニックシリーズの1つが「セイロンティー・ルフナ」。
スリランカ・ルフナで特定の生産者によって大切に育てられた有機栽培の茶葉を使用しています。
1袋・20個ティーバッグが入って約400円~500円。
ティーバッグは日本でスタンダードなヒモ付きではなく、イギリスの紅茶と同じようなヒモ無しタイプ。
短時間で抽出できる細かめの茶葉が入っています。
【ストレート】
カップにティーバッグ(1個)とお湯(150ml~200ml)を入れ、フタをしておよそ2分。
(ティーバッグで淹れる時は必ずフタをして蒸らすのが美味しくするポイント!)
深みのあるキレイな赤褐色の紅茶です!
黒糖のような甘い香りが鼻をかすめます。
味は…渋みが少なくまろやかな甘みと、ほのかなスモーキーさが特徴。個性的ながらも飲みやすい1杯です。
【黒糖 麩菓子とのペアリング】
紅茶といえば焼き菓子・ケーキ・チョコレート…と洋風のものに合わせることが多いですが、このルフナは黒糖のような甘みがあるので、ストレートに黒糖の麩菓子を合わせてみました!
これがめちゃくちゃ合う!!
あま~~~い麩菓子にほんのり甘くてスモーキーなルフナ。特徴が似ているので合わせると相乗効果でより一層それぞれが美味しく感じます。
わらび餅やあんみつなど他の和スイーツとも合わせてみたくなりました!コクのある甘みとの相性が抜群です。
【ミルクティー】
ルフナはミルクを加えると特に美味しい紅茶です。
ミルクティーが好きな人なら一度は試して欲しい!
このミルクを入れる瞬間が最高に好き 笑
一種の芸術だと思います 笑
ルフナは紅茶の水色が濃いので、ミルクを入れるとキレイな亜麻色になるのが最高!
甘みもコクもUPして満足度の高い一杯に!
少しスモーキーさのある落ち着いた?大人っぽい?ミルクティーです。
マドレーヌなどの焼き菓子とも相性バッチリですが、「レーズンサンド」などラム酒が効いた少し大人なスイーツとも合います。
【水出しアイスティー】
Mag&Potのルフナは“水出し紅茶”としても楽しめます。
水出し紅茶とは、ボトルやガラスの容器に紅茶葉と水を入れ数時間~1晩おいて作る紅茶のこと。
じっくり時間をかけて低温で抽出することで、カフェインが少なく、タンニン(渋み成分)より先に甘みや旨み成分が出るためマイルドで透明感のある紅茶になります。
どの茶葉でも水出しアイスティーは作れますが、できれば熱殺菌が施されている“水出し専用茶葉”やティーバッグを使いましょう。
Mag&Pot ルフナで水出しアイスティーを作ってみました。
パッケージの裏にある通りにしてみます。
①ボトルに水とティーバッグを入れる
※200ml~300mlでティーバッグ1個
ボトルに水を500ml入れたのでティーバッグは2つです。
②約30分~1時間待つ
※好みで時間を調整する、ボトルを振ると濃さが均一になる
写真は撮っていませんが、30分や1時間では全くといっていいほど紅茶にはならず…。
5時間くらいで色がだいぶ出てきたかな?と言った具合です(むしろそれくらいが普通だと思います)。
というわけで、8時間くらいしっかり水出ししたのがこちら。
いい具合にアイスティーが出来上がりました!
ホットで淹れたものより明るめの水色ですね。
香りはあまりしませんが、味は…
スッと飲みやすく、マイルドな紅茶です。
口に入れるとスモーキーさがほんのり、といった具合。
甘みはホットに比べて弱めなので、ゴクゴク飲みたい方にオススメ!
Mag&Potは手ごろな価格も魅力です。
②カレルチャペック「ストレート・ルフナティー」
人気の紅茶専門店「カレルチャペック」。
『おいしい紅茶を楽しく!』にチャレンジし続けているお店の紅茶はティーバッグの種類が豊富。誰でも気軽に本格的な紅茶を楽しむことができます。
優しいタッチの可愛いイラストが1つ1つの紅茶に合うイメージでデザインされていて、ジャケ買いならぬパッケージ買いしたくなります♡
オリジナルのブレンドティーやフレーバーティーがたくさんある中、単一品種(産地)の紅茶として常に人気なのが「ルフナ」!
このパッケージがルフナ紅茶そのもの!
といった絶妙な色合い!ウサギも可愛い♡
- ルフナを代表する有名茶園の茶葉を使用
- 透明感&黒糖のような香りと甘みを感じられる
- 甘みとコクに加えて、クリアなキレがある
標高の低い産地「ルフナ」にはなかなか出せない、ハイグロウンティーのようなキレのある味わいがこのティーバッグでは楽しめます!
ストレートでその個性的な味を楽しむもよし、甘みとコクのミルクティーを堪能してもいいですね。
③パルシック「有機ルフナ紅茶 フェアトレード」
フェアトレード商品でオススメなのが、パルシックの「有機ルフナ紅茶」です。
栽培しているのは、スリランカ南部の小規模紅茶農家グループ「エクサ」。
除草剤や化学肥料を一切使わず、堆肥などにもこだわった完全オーガニックで紅茶栽培をしています。
スパイスやフルーツの木を茶畑内に植え、日陰樹(シェードツリー)として利用。
環境や消費者・そして作る人たちにも優しいフェアトレードの有機紅茶です。
このルフナ紅茶は、明るく透明感のある水色が特徴。コクとほんのりとした甘みで飲みやすく、ストレートのほかチャイにも向いています。
セイロンティーの個性派!ルフナ紅茶
黒糖のようなほのかな甘み・コク・スモーキーさがあるルフナ紅茶。
ぜひ一度その“個性”を感じて欲しいと思います。
お気に入りの一杯に出会えますように!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!
ではまた!