多くの人が1日5回~7回も紅茶を飲む国、イギリス。
最近は若者を中心にコーヒー人気が高まっていたりハーブティーを飲む人も増えているそうですが、紅茶が日常からなくなることはありません。
朝起きてから夜寝る前まで、それぞれのティータイムに名前があるほど、紅茶が生活に寄り沿い欠かせないものになっています。
では、イギリスの紅茶ブランドといえば?
- リプトン
- トワイニング
- アーマッド
- フォートナム&メイソン
聞いたことある!という方が多いのではないでしょうか?これらは、日本でも買うことができる代表的なブランドです。もちろん本場イギリスでも人気があります。
しかし!!
イギリスの人々が実際に「毎日飲む」という
人気の紅茶ブランドがコレ!
- Tetley(テトリー)
- PG Tips(ピージーチップス)
- Yorkshire Tea(ヨークシャーティー)
なーにーそーれー??( ゚Д゚)
ですよね!!
一体どんな味?日本の紅茶と何が違う?3ブランドの特徴は?今回、徹底比較してみました!
結論からいうと…
おのおのに特徴はあるものの、全て
ミルクティーにすると
めちゃうまっ!!
イギリス紅茶の面白い世界へご案内します!
おいしいミルクティーが飲みたくなりますよ♪
イギリスの紅茶は「ティーバッグ」が大多数
今回調査する3つの紅茶ブランドは、イギリスで知らない人がいないほど有名なもの。
庶民にはそれぞれ自分のお気に入り紅茶ブランドがあり、大きな箱に120個、240個…とどっさり入ったティーバッグをスーパーで買って愛用しています。
240個!?と思いますが、毎日5~7個ティーバッグを使うと1週間で35~50個…1か月ちょっと~2か月で飲み切ってしまうんですね…さすがです!
イギリスのスーパーで買える人気の3大紅茶ブランド
①Tetley(テトリー)
②PGtips(ピージーチップス)
③Yorkshire Tea(ヨークシャーティー)
どれも日本では手に入りにくく、今回はネットで購入しました。
輸入して販売…なので、現地で買うよりお高くなりますが、それでも美味しさに大満足!の3つです。
ストレートの味、香り、ミルクとの相性などを
できる限り同じ条件で淹れて比較しました。
- 同じティーカップ
- 熱湯を150ml
- フタをして3分抽出(ヨークシャーは4分)
- ミルクは30ml
見た目は大きく差がありませんが、飲み比べると違いがハッキリあって面白いんです。では、1つずつご紹介していきます!
①Tetley(テトリー)
一流テイスターがミルクティー向けにブレンド
テトリーは1829年、イギリス・ヨークシャー州のテトリー兄弟によって創設された老舗ブランド。熟練のティーテイスターによるブレンドがテトリーの特徴です。さまざまな香り・味をもつ茶葉から厳選してブレンドする一流の技術が、長年愛され続けるテトリーの高い品質を生み出しています。
イギリスでは紅茶といえばミルクティーなので、
テイスティングもミルク入りで行われるのです!
ストレートだと感じやすい繊細な香りや味わいも、ミルクを入れると大きく変化するため、テイスターの技術の高さが伺えます。超一流のティーテイスターには“舌”に保険がかけられている方もいるそうです!( ゚Д゚)
ミルクティー向けなので、パッケージの紅茶もミルクティーになっています。キレイなキャラメルブラウンで美味しそう!
丸くて平らなティーバッグ
テトリーのティーバッグは、マグカップやティーカップにぴったり合う丸い形をしています。日本ではほとんど見かけませんが、イギリスでは他に「タイフーン」というブランドなどでも丸いティーバッグがあり、おなじみの形状です。
青い袋にまとめて入れられています。個包装はされていません。イギリス庶民派ティーバッグあるあるです 笑
ストレート《程よい渋み&甘みのバランス◎》
まずはストレートから頂きます。
色が濃くて驚かれるかもしれませんが、これがスタンダード!1つのティーバッグで
2杯分くらい(300~350ml)余裕で作れます。
テトリーのストレート。
ほんのり甘い香りで、口に含むと少しの渋みとともに自然な甘みが広がっていきます。渋みと甘みのバランスがとれた丸みのある紅茶に感じました。
ミルクティー《まろやかで甘さが際立つ!》
さて、注目のミルクティーです。飲んでみてビックリ( ゚Д゚)!!
ストレートで少し感じた渋みが一切なくなります!!そして甘みが際立っていてまろやか~!
紅茶の甘みがグッと引き出されていて、ミルクティーのためにブレンドされたティーバッグというのが、本当に良くわかりました。
テトリー総評《おやつにピッタリ 甘いミルクティー》
テトリーはストレートより、断然ミルクティーがオススメ。
おやつタイムに最適な紅茶で、ショートブレッドやスコーンなど、ちょっとモサモサした小麦粉お菓子との相性抜群です!幸せなブレイクタイムになること間違いなし。
一番少ない40個入りならお値段的にも試しやすいと思います。
イギリスでは紅茶のお供といえばビスケット。
その代表的なものがショートブレッドとよばれる焼き菓子です。
ほんのり甘みがありますがそのまま食べると絶対に水分が欲しくなる 笑 そこでミルクティー!というわけですね。
ウォーカーのものは美味しいだけでなく見た目も可愛く、日本でも買いやすいのでオススメです!カロリーは…1本あたり100kcalくらい。まぁ気にしない気にしない 笑
②PGtips(ピージーチップス)
イギリス庶民派紅茶の代表格 マクドナルドでも!
PGチップスはユニリーバ社傘下の老舗紅茶ブランド。イギリスでは絶大な支持を得ている庶民派紅茶の代表格ともいえる存在で、マクドナルドでもこの紅茶が使われているほど。
ユニリーバ社が1996年に開発したテトラ形(ピラミッドのような形)のティーバッグをイギリスで最初に採用したことでも有名です。
ピラミッド型の三角ティーバッグ
このピラミッド型ティーバッグ、最近はよく見かけるようになりましたよね。お湯を注ぐとピラミッド内の空間を茶葉がぐるぐると移動(ジャンピング)するため、ポットで淹れたようなおいしい茶葉の味がしっかり出せるのがポイントです。よく考えられた形なんですね。
ただ、箱を開けると…わしゃわしゃーっと無造作に詰め込まれています 笑 少し手で形を整えてから淹れましょう!
ストレート《飲みやすい!ライトな味わい》
PGチップスのストレート。これが非常に飲みやすい!!
渋みがなく若葉のようなさわやかな香りとともにスーッと喉を通る感じ。軽やかでどんな方にも好かれる味です。
ミルクティー《クセが無くてさっぱり爽やか!》
ミルクを入れても、ライトな味わい。さわやかで飲みやすいオーソドックスなミルクティーになります。
ミルクの風味もちゃんと感じるのですが、ポテっとした感じにはならずスマートというか…。際立った特徴や個性はないかもしれませんが、誰にでも飲みやすい味です。
PGチップス総評《万人受けする優等生!食事のお供ミルクティー》
PGチップスが「庶民派紅茶の代表格」と言われる理由がわかりました。クセがなく、誰にでも飲みやすくどんなシーンでもスマートになじむ優等生なんですね。
主張しすぎないけどちゃんと美味しい!
紅茶といえば甘いものと一緒に…というイメージですが、PGチップスは塩気のあるものとも合います!食事の邪魔をせずに引き立ててくれる存在なので、マクドナルドの紅茶に選ばれているのも納得です。しょっぱいポテトと合わせても違和感ない!
ブレイクタイムなら、サンドイッチやナッツなどと一緒に頂くのがオススメです。栄養も補給しながら紅茶でホッとひといき。
③Yorkshire Tea(ヨークシャーティー)
水質に合わせた こだわりのブレンド紅茶
1886年、イギリス・ヨークシャー州のハロゲイドにて創業。鉱泉の町として知られるハロゲイドの「水」を活かし、様々な水質に合うブレンドを追求した商品が支持されています。
イギリスといえば硬水のイメージがありますが、地域によって軟水のところもあり、それぞれに合わせて茶葉を選ぶというこだわりっぷり。
赤のパッケージは軟水向けの紅茶で、緑のパッケージは硬水向け。日本は軟水が多いので赤がオススメです!
牧歌的なパッケージも可愛いですよね。
日本の麦茶風?四角いティーバッグ
日本の麦茶を思わせる、四角いティーバッグ。2つの間にミシン目が入っているのですぐに切り離せます。
3種類のティーバッグ、どれにもヒモがついていないですね。皆さんスプーンですくってカップのフチでギューッと押して取り出すそうで…これもイギリスあるあるです。
紙の箱にティーバッグがどんと入っていて、個包装もしていないので開けたらなるべく早めに使い切るのがオススメ。私はジッパー付きの袋に入れて密封してから箱に入れて保存しています。
ストレート《茶葉の香り、キレのある渋み、深い味わい》
ヨークシャーティーの抽出時間は4分以上がオススメ…ということでこれに限っては4分で作りました。お値段も、他の2つより少しだけお高めなんですね。
ストレートティーの香りが非常に良い!アッサムのどっしりとした香りがふわっと漂います。味は…シャープな渋みが少し主張しながらも甘みを感じる深い味わい。
正統派の紅茶、といった印象です!
ストレートの完成度がすごい!
ミルクティー《甘みとコクを感じる優雅な一杯》
ミルクを入れると、マイルドになります。甘みが引き出されるとともに牛乳のコクと美味しさが際立った満足度の高い一杯に!ちょっとリッチな気分にひたれます。
ヨークシャーティー総評《ストレートも絶品!優雅なティータイム向け》
ヨークシャーティーは3つの中で一番、ストレートのおいしさが際立っていました。軟水向けにブレンドされたティーバッグというのもあり、日本の軟水で淹れたことで良さが一番引き出されたのでしょう!
ミルクティーにしてもコクがありまろやかでリッチ。ポイント高いです。一度は飲んで頂きたいイギリス紅茶ブランド!
「ヨークシャーティー」ブランドの中には「ヨークシャーゴールド」という“最高ブレンド”の紅茶もあります。飲み比べてみたので気になる方はこちらもぜひ!⇓
ヨークシャーティーはぜひ、アフタヌーンティーなどゆっくり紅茶を楽しめる時間に、1杯目はストレート、2杯目はミルクティーで飲んで下さい。
ケーキなどの洋生菓子、フィナンシェなどバターを使った焼き菓子とベストマッチします。バラの形をしたフィナンシェなら、イギリスのティータイム気分をさらに味わえそうです♬
まとめ《一目でわかる3ブランドの特徴!》
今回、3つのブランドを比較してみて、それぞれの特徴と私が感じたことを表にまとめました。
ブランド名 | Tetley | PG tips | Yorkshire Tea |
値段・量 | 40個入り 1.49ポンド | 40個入り 1.35ポンド | 40個入り 1.59ポンド |
ティーバッグの形 | 〇(平らな丸型) | △(ピラミッド型) | ▢(麦茶パック状) |
抽出時間 | 3分~ | 3分~ | 4分~ |
香り | さわやかで甘い香り | 青く若々しい香り | 力強く芳醇な香り |
ストレートの味 | すっきりした味 渋み甘みのバランス |
渋み無く飲みやすい ライトな味わい |
ほどよい渋みと 茶葉の深い味わい |
ミルクティーの味 | まろやかで甘さが 際立つミルクティー |
さっぱりクセのない ミルクティー |
甘みとコクのある ミルクティー |
合わせたい食べ物 | ・ショートブレッド ・スコーン |
・ナッツ ・サンドイッチ |
・ケーキ ・フィナンシェ |
総評 | 【おやつ系】 甘いミルクティーが 大得意 |
【食事系】 万人受けする優等生 爽やかミルクティー |
【ティータイム系】 香りのストレート コクのミルクティー |
個人的な順位 | 🥈2位 | 🥉3位 | 👑1位 |
個人的には、ヨークシャーティーがバランス良くて一番オススメですが、甘いミルクティーが美味しいテトリーもいいですし、パンや食事にピッタリ合うPGチップスも魅力的!
順位をつけてみましたが、あってないようなものです 笑
どれも日本の紅茶より濃い味わいで、初めて飲むとビックリするはず!
それぞれの特徴からあなたの好みに合わせてイギリスの日常の1杯を楽しんでみて下さい。
ステキな紅茶時間が過ごせますように!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ではまた!